1人目2人目「体外受精」41歳で3人目「自然妊娠」の記録

現在43歳の3児のママです。 上2人は体外受精、3人目は奇跡の自然妊娠で出産をしました。一筋縄ではいかなかった約13年に及ぶ妊活と3人の出産の記録です。

コラム:大勢の前で畑(子宮)が悪いといわれた話

🍀時系列に沿っての話は、番号を振っています.

🍀「コラム」の記事は治療内容には関係なく、飛ばしても話はつながるようになっています

 

 

28年間東京で暮らし、(先に移住していた)主人と結婚を機に沖縄に引っ越しをしました。

 

正直、不妊治療をするということにおいて、沖縄に住んでいたことは

振り返ってみると、しなくてもいい精神的な「苦労」をしてしまったような気持ちがあります・・・。

 

移住者の方と、と地元の方でまた感覚も違うかもしれませんが、

まず、

 

①とにかく子だくさん。5人兄弟とか割といる。

②結婚が早い=若いママが多い

③ので、周りに不妊治療をした経験のある方が少ない

③周りに親せきがいっぱいいる

④から、世代をこえて話が伝わるのが早い

④なんだかんだ集まりが多い

⑤親戚付き合いのように地域の付き合いがある

⑥行事(祭り)が多い

 

・・・・等。

 

東京ではマンション暮らしで、もちろんご近所付き合いも、マンションでの掃除とか、草刈り的なものとかもありましたが、なんていうかとにかく「近い」。

 

子供が産まれたとか、誰かの入学とか卒業とか…

そんなに親しくなくてもお祝いしたり、結婚式は400人とか・・・

 

 

主人が沖縄という土地で起業したこともあって、

その地にもちろん感謝の気持ちもあり、

暖かく迎えてもらっていたので、私も色々な場所に顔を出していました。

 

それこそ、お子さんが産まれたお祝いとか…

 

それでやはり結婚して3年目を迎えていると、

そろそろ赤ちゃんー?という話にはどうしてもなる・・・なってしまい…

 

その度に遠距離恋愛が長かったので・・・とか、お店が軌道に乗ったら、とか、

夫婦で笑顔で答えなければいけませんでした。

 

それが例えば1年に1度だったら、あー言われちゃったなーと

思うかもしれませんが、とにかく人の集まりに出向くことが多いので、

月に1度は(もちろん同世代にはあまり言われていないけれど)その様な場面に遭遇し、

その「笑顔」のたびに、ちょっとずつちょっとずつ消耗していった気がします。

 

 

そして決定的な出来事がありました。

 

 

漁師さんやら男性の多い集まりの2次会みたいな場所で、

(車で主人を迎えにいって座らされてしまった)

 

もうだいぶ出来上がった雰囲気の中、大御所の漁師さんが主人に、

 

 

 

「自分の店を持ってるのになんで早く子供つくらんかー!結婚して何年もして子供いないか。

それは畑が悪いなぁ。」

「うちの奥さんには終わったら逆立ちさせてたぞ、逆立ちしろ

 

 

 

畑。それは私の子宮。ってことですよね・・・

畑が悪い。

そして、コトが済んだら逆立ちしろと。

 

ほぼ男性のみんなの前で20人とか30人近くいたと思います。

 

しーーんとしているわけじゃないので、その周りにいた人しか聞こえなかったかもしれないけど、言う?30歳の若夫婦前に言う?

酔っぱらってても言う?

 

主人のそこそこ酔っぱらってたけど、

隣で青ざめてて。

でも返信する上手い言葉も見つからず、いやー欲しいとは思ってるんですけどね。

 

と。

 

そこで喧嘩しろとか思わないし、

100点の回答もわからないし、

その場での主人に対しての怒りは何もないけど、

帰ってから、そりゃあ主人に当たりますよね・・・

 

東京に帰りたいと泣いて、こんなところに連れてこられたと(自分で決めてきたのに)

泣いて、傷ついたし、恥ずかしかったと泣いて、

蕁麻疹まで出して(因果関係は分からないけどその時はストレスと思っていた)

頑張っているのに、なんでこんな目に合わなきゃいけないの?と、

責めて、責めて責めて泣いて泣いて泣いたのでした。

 

 

 

ちなみにその数週間後ぐらいにも、

お子さん4人いる50歳位の社長さんに、

「いやー結婚3年でできないかー。やってる?やらなきゃできないよ?知ってるか。ワッハッハー」

という場面があり・・・

 

 

結果、あー私はここでは頑張れない。と、心のドアをガチャリと閉めたのでした。

 

 

もう次なにか言われたらその場で頑張れる自信がないと主人にも伝え、

その後飲みの席にも極力行かなかったし、

不妊治療において知り合いに会うことにより怯えてしまうのでした。

 

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結局、今振り返って思うことは、そして、いま同じような状況にいる方に言えることは…

必要以上に傷つくことはない

ということ。

 

悪意があっての発言(最近問題になっていた芸能人への「流産すればいい」とかのコメントみたいな)ではない限り、傷つくだけもったいない。

そこに費やしたり、消耗したりする「エネルギー」がもったいないし、

相手は傷つけようとしている発言でもない。

(配慮に欠けているし、デリカシーはゼロなのは明確だけど)

 

そんな場面に遭遇したら、

リテラシーの低い人に会ってしまった。と、

その出来事全部くしゃくしゃに丸めて、

宇宙の果てまで蹴っ飛ばして、1秒でも早く忘れてほしいなと思います。

 

 

私もそうできればよかったな。