1人目2人目「体外受精」41歳で3人目「自然妊娠」の記録

現在43歳の3児のママです。 上2人は体外受精、3人目は奇跡の自然妊娠で出産をしました。一筋縄ではいかなかった約13年に及ぶ妊活と3人の出産の記録です。

⑧KLC初診と涙の話(※10年前)

卵巣膿腫手術後、しばらく自然に任せて頑張っていましたが、

体外受精にステップアップをし加藤レディースクリニックに予約を取りました。

 

 

3babynewborn.hatenablog.jp

 

 

 

 

東京に28年間住んでいましたが、今住んでいるのは沖縄。

 

東京に住んでいれば…なんて気持ちもないではありませんでしたが、

前職のままだったら、平日にお休みを取って不妊治療をするというのは

難しかったかなとも思ったり、たられば言ってても仕方がないので、

 

とにかく前に進むしかないということで

 

ちょうど、主人の仕事が冬で閑散期に入るので、二人でお休みを取り、

一緒に加藤レディースクリニックのドアをたたくことになりました。

 

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そして当日。

 

初診受付のフロアはとてもきれいで、素敵なソファがあって、

ドリンクもあって・・・(昔は初診のフロアだけ際立ってきれいだった…)

 

綺麗なクリニックだなあーと思う一方で、

平日の昼間なのにとにかく人がいっぱいで、すごく混んでいることに驚きました。

 

(10年前の話なので詳しい話は飛ばします)

 

内診、血液検査後、

夫婦で呼ばれ、中に入ると、

キリっとした恰幅のいい先生が。確か山崎先生だったかと思います。

 

色々と、今までの卵巣膿腫等の経過を話し、

聞きたかったことを質問すると、何でもテンポよく答えてくれました。

 

 

夫の今後の動きや遠方での通院のこと等を聞いても、

あっけらかんと、でも明確に回答してくれて、

 

そして一言。

 

私はその時点で32歳。

KLCでは若い方なのでしょう。

 

「若いね!若い若い。

大丈夫。できるんじゃないかな」

 

軽っ。

かっるーーーい!

そんなこといっちゃっていいのーー?

 

と思いました(笑)が、

 

さっき座っていたソファではガッチガチに緊張して、

手汗までかいていたので、

その緊張が一気に解けて楽になったのを覚えいてます(笑)

 

しかも、私の実家と先生のお家がとても近いとのことで、

「多分うちの子と小学校一緒だね!!」

 

なんて話をして、とても和やかに話は進みました。

 

成功報酬の話をされ(※現在のことは調べてみてくださいね)

KLCの本をもらい、

特に指定はされませんでしたが、排卵日前に合わせて予約を取っていたので、

「今回の新鮮胚で戻してみようか。」

 

と、とんとん拍子で話が進んだのでした。

 

 

それから8年ほどKLCに通い、

その後色々な先生にお会いしたので(正直色々な先生がいた…)

きっと山崎先生は「初診」専門の明るいキャッチ―な先生なんだろうなーと

思ったりしますが、

でも、私も夫も、KLCに対して、とてもいい印象で初診を終えたのでした。

 

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その日、実家に帰って、夜お布団に入って、天井を見つめながら

ちょっとだけ涙がでたんです。

 

それは、先生の言った

 

「大丈夫。できるんじゃないかな」

 

という言葉。

 

結婚して5年。

妊活を始めては3年。

でも妊活を始める前だって完璧に避妊をしていたわけじゃなかったので、5年。

 

妊娠することはなく、卵巣膿腫の手術をして、蕁麻疹とも戦って、

姪っ子が産まれて、可愛がる両親の顔を見て、

夫側の甥っ子も産まれて、可愛がる夫の顔を見て、

でも毎月生理が来て、

もしかしたら一生お母さんにはなれないかもしれないなーと

思った日だってもちろんあって。

 

友達だってデリケートな問題だし、

励ましはしてくれるけど、「できるよ」なんて無責任なことは誰も言えないし、

 

本当に初めて、自分以外の誰かに、

「大丈夫だよ。できるよ。」と言われたんです。

 

 

私は、本当に3年間どっかに置いてきてしまった

「自信」をちょっとだけちょっとだけ取り戻した気がしました。

 

ずっと「期待」をしないようにしないように、

落ち込むのが怖くて「期待」することから逃げてきたので、

あー先生の言葉を信じてみようと心から思えたのでした。

 

先生は「初診」担当として、営業トークとして言っただけかもしれないけど、

 

不妊治療って「人」としての自信を無くすというか…

勉強ができないとかスポーツができないとかとは根本から違う、

核の部分の自信を無くしてしまうので、

単純にすごくうれしかったです。

 

言葉って大事だな…。

 

 

今妊活している方には・・・

 

原因がわかっていても、わかっていなくても、

パートナーとお互いに、言葉に出して(もしくは行動に出して)

労わりあってほしいなと思います。

 

頑張った日はコンビニのケーキが冷蔵庫にそっと入っている・・・とか

不妊治療の「労い」は、パートナーとしかできないと今でも心から思います。

 

 

そしていよいよ(ちょっと何日後だったかは忘れてしまったのですが)

数日後に新鮮杯での移植を進めることになったのでした。

 

(ってそう簡単にはいかないんですけど、でも一歩一歩近づいています)

 

 

 

 

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妊娠中に私を助けてくれたアイテムを載せています

 

 

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28歳 結婚を機に東京から沖縄へ

30歳 妊活スタート

    初めてのクリニック

    基本検査

    タイミング 4カ月

    人工授精 3ヶ月

    身体中に蕁麻疹

    大きい病院でMRI検査 

    両側に卵巣膿腫が見つかる

31歳 東京の病院で開腹手術

     沖縄に戻り経過観察

     無事生理再開

     排卵を確認

     病院に通わず妊活を再スタート

32歳 約1年排卵日チェッカーでの妊活をするもできず

     体外受精に踏み切る決断をする

     加藤レディースクリニック初診

     新鮮胚での移植が決まる←リアルタイムではないですが今ここ

 

 

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