1人目2人目「体外受精」41歳で3人目「自然妊娠」の記録

現在43歳の3児のママです。 上2人は体外受精、3人目は奇跡の自然妊娠で出産をしました。一筋縄ではいかなかった約13年に及ぶ妊活と3人の出産の記録です。

⑨自分の「生の卵」に会える(KLC採卵)

 

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初めての体外受精

 

まずは、

初めての採卵です。

 

この記事でも書いたのですが、

 

 

3babynewborn.hatenablog.jp

 

やみくもに「神頼み」で頑張っていた時は、

〇か×か。生理が来るか、来ないか。のゴールしかなかったので、

気持ちの浮き沈みも激しく、モチベーションを保つことがとても大変でした。

 

 

でも(上記の記事で書いたように)1つずつクリアしていくべき「節目」というか

「関門」があるというのは、

この先にまた感じることですが、すごくありがたいことでした。

 

 

 

さて。いよいよ。いよいよ。

 

 

第1の「節目」(関門かな・・・)である「採卵」当日のお話です。

 

 

このブログはリアルタイムで綴っているわけではないので、

きっとこの10年で検査の仕方も変わったりしていると思うし、

細かい当日のスケジュールや動き、数値などは正直覚えてないこともあるので、

書けません。

 

 

私がその時思っていて、今から採卵に臨む方に、

 

「心構え」だけ、そっと・・・書かせてください。

 

 

内診で採卵できる卵があるということで、セキュリティのしっかりした別のフロアに移動し、

着替えて呼ばれるのを待ちます。

 

ピンクのガウンに着替えて、シャワーキャップみたいのをかぶり、

いよいよオペ室的なお部屋に呼ばれるのですが。

 

 

初めての方に…伝えたいことが2つ

 

1つ目は…

 

採卵は怖くないということ。

 

身体のことだし、それぞれの症状や卵の位置などで絶対痛みも違うと思うけど、

 

正直私は全然痛くなかった

 

最終的に4回ほど採卵を経験しましたが、

別に(子供の為だから頑張れる的な)精神論じゃなくて

私は4回とも全然痛くなかった。

 

もっと痛い検査いっぱいしてきたし、歯医者のが普通に痛いし…

なので、痛くない人もいるよと伝えたいです。

 

KLCの細い針。すごいと思う…。

 

無麻酔が怖いからとKLCを避けている人がいたとしたら、

私は卵巣の手術で全身麻酔も経験しているので、

夫や家族の周りの心配具合等を考えても、

無麻酔を選べるなら、ありがたいなと心から思います。

 

 

そして、2つ目は。

 

自分の卵をしっかり見てほしい

 

(最後の採卵から6年経っているので今は違ったらごめんなさい)

 

オペ室には、液晶画面があって、

その様子が拡大されて表示されているんです。

 

最初は怖くて目をつぶってしまうかもしれないけど…

 

絶対に、自分の卵を見てほしい!

 

自分の卵子見たことがある人なんて、

世の中で体外受精で妊娠を目指した人だけだと

 

思うんです。

 

こんな辛い思いしているけど

不妊治療しないでできるならそれにこしたことはないわけで)

何か、特別な経験をできたといえば、

自分も卵を見たことかな・・・と思うんです。

 

ストローみたいので、卵が吸われていく様子を見ることができるんですが、

キラキラと光って見えて、もうその時点で愛おしかった。

 

身体から離れて行った卵に、頑張れ――!って思って、

あとで私の身体に戻ってくるんだなーと思ったら、

卵に向かって、

「大丈夫だよ。ちょっと離れるけど、ママ待ってるよ!!!」

という気持ちになりました・・・

 

なので。

緊張して不安で採卵をこれから迎える方へ。

 

採卵は怖くないです。

大丈夫。

 

採卵の時点でちょっと「赤ちゃんに会えた」気持ちになりますよ。

 

 

((ぶっちゃけ、その後のガーゼを身体から自分で出すやつがキライ。

痛いとかじゃなくて、キライ・・・あれ嫌ですよね・・・))

 

 

 

そして、これはこっそり…

(KLC関係者の方に怒られちゃうかな…)

 

KLCでの採卵は、キャミソールはOKでした。

下着は脱いで、キャミソールの上にガウンというスタイル。

 

なので私はいつも、ブラトップで行って、お守りとか、

おっぱいの中に隠してました(笑)

左のおっぱいにお守り、右のおっぱいに結婚指輪みたいにして

こっそり入れてましたよてへぺろ

 

 

 

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ということで、無事に採卵することができました。

 

完全自然周期(本当に完全完全自然周期だったので)

成功報酬制度(※10年前の話なので現在とは変わっているかと思います)を

ということで、自然周期→分割胚移植でした。

 

(今考えるとなぜ胚盤胞移植にしなかったんだろう・・・?

その時は先生の指示で何も疑問に思わなかったのですが。)

 

 

その後、翌日かな。

受精確認をし、とりあえず「採卵」「受精」の関門は突破です。

 

 

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28歳 結婚を機に東京から沖縄へ

 

30歳 妊活スタート

    初めてのクリニック

    基本検査

    タイミング 4カ月

    人工授精 3ヶ月

    身体中に蕁麻疹

    大きい病院でMRI検査 

    両側に卵巣膿腫が見つかる

 

31歳 東京の病院で開腹手術

     沖縄に戻り経過観察

     無事生理再開

     排卵を確認

     病院に通わず妊活を再スタート

 

32歳 約1年排卵日チェッカーでの妊活をするもできず

     体外受精に踏み切る決断をする

     加藤レディースクリニック初診

     新鮮胚での移植が決まる

     自然周期で1つ採卵

     受精確認←リアルタイムではありませんが今ココ

 

 

 

⑧KLC初診と涙の話(※10年前)

卵巣膿腫手術後、しばらく自然に任せて頑張っていましたが、

体外受精にステップアップをし加藤レディースクリニックに予約を取りました。

 

 

3babynewborn.hatenablog.jp

 

 

 

 

東京に28年間住んでいましたが、今住んでいるのは沖縄。

 

東京に住んでいれば…なんて気持ちもないではありませんでしたが、

前職のままだったら、平日にお休みを取って不妊治療をするというのは

難しかったかなとも思ったり、たられば言ってても仕方がないので、

 

とにかく前に進むしかないということで

 

ちょうど、主人の仕事が冬で閑散期に入るので、二人でお休みを取り、

一緒に加藤レディースクリニックのドアをたたくことになりました。

 

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そして当日。

 

初診受付のフロアはとてもきれいで、素敵なソファがあって、

ドリンクもあって・・・(昔は初診のフロアだけ際立ってきれいだった…)

 

綺麗なクリニックだなあーと思う一方で、

平日の昼間なのにとにかく人がいっぱいで、すごく混んでいることに驚きました。

 

(10年前の話なので詳しい話は飛ばします)

 

内診、血液検査後、

夫婦で呼ばれ、中に入ると、

キリっとした恰幅のいい先生が。確か山崎先生だったかと思います。

 

色々と、今までの卵巣膿腫等の経過を話し、

聞きたかったことを質問すると、何でもテンポよく答えてくれました。

 

 

夫の今後の動きや遠方での通院のこと等を聞いても、

あっけらかんと、でも明確に回答してくれて、

 

そして一言。

 

私はその時点で32歳。

KLCでは若い方なのでしょう。

 

「若いね!若い若い。

大丈夫。できるんじゃないかな」

 

軽っ。

かっるーーーい!

そんなこといっちゃっていいのーー?

 

と思いました(笑)が、

 

さっき座っていたソファではガッチガチに緊張して、

手汗までかいていたので、

その緊張が一気に解けて楽になったのを覚えいてます(笑)

 

しかも、私の実家と先生のお家がとても近いとのことで、

「多分うちの子と小学校一緒だね!!」

 

なんて話をして、とても和やかに話は進みました。

 

成功報酬の話をされ(※現在のことは調べてみてくださいね)

KLCの本をもらい、

特に指定はされませんでしたが、排卵日前に合わせて予約を取っていたので、

「今回の新鮮胚で戻してみようか。」

 

と、とんとん拍子で話が進んだのでした。

 

 

それから8年ほどKLCに通い、

その後色々な先生にお会いしたので(正直色々な先生がいた…)

きっと山崎先生は「初診」専門の明るいキャッチ―な先生なんだろうなーと

思ったりしますが、

でも、私も夫も、KLCに対して、とてもいい印象で初診を終えたのでした。

 

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その日、実家に帰って、夜お布団に入って、天井を見つめながら

ちょっとだけ涙がでたんです。

 

それは、先生の言った

 

「大丈夫。できるんじゃないかな」

 

という言葉。

 

結婚して5年。

妊活を始めては3年。

でも妊活を始める前だって完璧に避妊をしていたわけじゃなかったので、5年。

 

妊娠することはなく、卵巣膿腫の手術をして、蕁麻疹とも戦って、

姪っ子が産まれて、可愛がる両親の顔を見て、

夫側の甥っ子も産まれて、可愛がる夫の顔を見て、

でも毎月生理が来て、

もしかしたら一生お母さんにはなれないかもしれないなーと

思った日だってもちろんあって。

 

友達だってデリケートな問題だし、

励ましはしてくれるけど、「できるよ」なんて無責任なことは誰も言えないし、

 

本当に初めて、自分以外の誰かに、

「大丈夫だよ。できるよ。」と言われたんです。

 

 

私は、本当に3年間どっかに置いてきてしまった

「自信」をちょっとだけちょっとだけ取り戻した気がしました。

 

ずっと「期待」をしないようにしないように、

落ち込むのが怖くて「期待」することから逃げてきたので、

あー先生の言葉を信じてみようと心から思えたのでした。

 

先生は「初診」担当として、営業トークとして言っただけかもしれないけど、

 

不妊治療って「人」としての自信を無くすというか…

勉強ができないとかスポーツができないとかとは根本から違う、

核の部分の自信を無くしてしまうので、

単純にすごくうれしかったです。

 

言葉って大事だな…。

 

 

今妊活している方には・・・

 

原因がわかっていても、わかっていなくても、

パートナーとお互いに、言葉に出して(もしくは行動に出して)

労わりあってほしいなと思います。

 

頑張った日はコンビニのケーキが冷蔵庫にそっと入っている・・・とか

不妊治療の「労い」は、パートナーとしかできないと今でも心から思います。

 

 

そしていよいよ(ちょっと何日後だったかは忘れてしまったのですが)

数日後に新鮮杯での移植を進めることになったのでした。

 

(ってそう簡単にはいかないんですけど、でも一歩一歩近づいています)

 

 

 

 

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妊娠中に私を助けてくれたアイテムを載せています

 

 

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28歳 結婚を機に東京から沖縄へ

30歳 妊活スタート

    初めてのクリニック

    基本検査

    タイミング 4カ月

    人工授精 3ヶ月

    身体中に蕁麻疹

    大きい病院でMRI検査 

    両側に卵巣膿腫が見つかる

31歳 東京の病院で開腹手術

     沖縄に戻り経過観察

     無事生理再開

     排卵を確認

     病院に通わず妊活を再スタート

32歳 約1年排卵日チェッカーでの妊活をするもできず

     体外受精に踏み切る決断をする

     加藤レディースクリニック初診

     新鮮胚での移植が決まる←リアルタイムではないですが今ここ

 

 

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コラム:加藤レディースクリニックに決めた理由(※10年前)

🍀時系列に沿っての話は、番号を振っています。

🍀「コラム」の記事は治療内容には関係なく、飛ばしても話はつながるようになっています

 

(10年前の話なので、今現在病院選びをしている方はリアルタイムで発信されている方を

参考にしてくださいね。)

 

 

 

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夜な夜な検索魔になり、病院選びを進めたわけですが、

最終的に、KLC(加藤レディースクリニック)さんに決めた一番の理由は

 

・HCG注射を使わない

 

という文言が、

KLCが出している本の「方針」の項目の1つにあったからです。

 

 

私は最初に行ったクリニックの印象があまりよくなかったのですが、

その理由に、

(先生の印象や人工授精の時の扱い方等もあるのですが、

それはわたし個人の感想なので…省きますが)

HCG注射が必ずセットだったということがあります。

 

タイミング法の時から、人工授精まで常にHCGの注射をしていたのですが、

特に詳しい説明はなく、量も今日はこれくらいねーーといった感じで

さくっと打たれていました。

 

そして、数回(数か月)後から、

注射の日に蕁麻疹が身体中に出るようになってしまい、

それから約1年弱…蕁麻疹に悩まされる生活を送ることることになります。

 

朝起きるとまぶたがお岩さんのように腫れていたり、唇が腫れていたり、

全身世界地図のような蕁麻疹はビジュアル的に結構きつく、

精神的にもとても辛いものでした。

 

 

実際の因果関係はわかりませんし、その時私の体には、卵巣膿腫があったので、

そこに原因があったのかもしれませんが、

当時色々とHCGについて調べて(何でできてるのか?等)

なんとなく苦手意識を持つようになってしまっていました。

 

なので、調べた過程で出てきた

 

「HCG注射は使わない」

 

という文言が、ずっとひっかかっていて、

最終的にやっぱり加藤レディースクリニックにしよう!と思う引き金になりました。

 

決してHCGが悪なわけでもなんでもないのですが、

妊活期間、モチベーションを保つことはすごく大変で…

 

なので、私にとってはこのことは安心材料であったことは間違いないです。

 

 

その他にも、

 

・実家から近い立地

・沖縄から通う為、羽田からの利便性も◎

・当時ブログなどで遠方から通っている人がいて、成功していた

・夫の出番が少ない(検査と精液採取の2回行けばなんとかなる)

 

等の理由も大きかったです。

 

 

実際ここで私は2人授からせてもらっているので、

決めてよかったと心から、思えるのですが…

 

「病院選び」については書きたいことがいっぱいあるので、

また別のコラムで書きたいと思います。

 

 

 

⑦体外受精に切り替えたら、今まで見えなかった道筋が見えた

妊娠を目指してからの3年間。

私の頭の中は常に「赤ちゃんが欲しい」ということでいっぱいでした。

 

今思えば、今よりずっと若いそして身軽な私達。

もっともっと楽しめばよかったと思えるのですが、その時はそうもいかず…

 

妊娠する前から、何でもかんでも我慢して、

何かの修業でもしているの?!とケンカをして目が覚めた私は、

突然ステップアップをすることにします。

 

3babynewborn.hatenablog.jp

 

そのきっかけとなったことの1つは不妊治療をして赤ちゃんを授かった先輩の言葉でした。

 

体外受精に切り替える前はゴールがどこにあるかもわからずやみくもにボールを追いかけていたけど、体外受精に切り替えたらとりあえずゴールと、その道筋は見えるようになった。」

 

と。

 

確かにこの時点での私の状況は、

月に一度、「妊娠しているか」「していないか」の判断が下るだけなので

常に「神頼み」でしかありませんでした。

 

ゴールはなんというか、

野球でいうと初球からホームラン、バスケでいうと3点シュート、サッカーでいうとキーパーがキックしたのがそのままゴールみたいな…。

 

当たればラッキーでこんなゴールの確率はすごく低いのに

できないとすごく落ち込むというなんとも理不尽なことを自分に強いていた気がします。

 

 

 

この先輩の言葉は、

体外受精だと、まずは採卵を頑張る。血液検査の結果がよいものであるように頑張る、胚盤胞まで育つ受精卵を持てるように頑張る、着床するように頑張る・・・と段階を経て、その節目節目で一応ゴールはあるので、やみくもに頑張っている時よりも気持ちは楽だった。

 

とのことでした。

 

その話は、卵巣膿腫の手術より前に聞いていた話なのですが、

夫とのケンカの後にふいに思い出したのでした。

 

 

その日から急に、体外受精についての「検索魔」になり、

沖縄在住だったので、それはもう、沖縄から、近場では九州、関西、

実家のある東京と調べに調べしらべまくるのでした。

 

体外受精に踏み切ることは、金銭的にも、決して喜ばしいことではありませんが、

この間コラムにも書きましたが、

 

 

3babynewborn.hatenablog.jp

 

神頼みしかない妊活の時期に「新しいチャレンジ」は、

やはり少し一歩前に進んだような、赤ちゃんに少し近づいたような、

少しだけ気持ちが明るくなるもので、

実際夫との関係もやみくもに頑張っていた時よりもよくなった気がします。

(それまでも悪かったわけではなく…私が子供が欲しい!ということに縛られすぎていたんですが・・・)

 

 

そして、そして、毎日…毎日、調べまくった結果

病院は、東京の新宿にある加藤レディースクリニックに決め、

「初診」の予約を取ったのでした。

 

ここからは、遠方不妊治療に入ります。

 

 

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28歳 結婚を機に東京から沖縄へ

30歳 妊活スタート

    初めてのクリニック

    基本検査

    タイミング 4カ月

    人工授精 3ヶ月

    身体中に蕁麻疹

    大きい病院でMRI検査 

    両側に卵巣膿腫が見つかる

31歳 東京の病院で開腹手術

     沖縄に戻り経過観察

     無事生理再開

     排卵を確認

     病院に通わず妊活を再スタート

32歳 約1年排卵日チェッカーでの妊活をするもできず

     体外受精に踏み切る決断をする

     加藤レディースクリニックの門をたたく←(リアルタイムではないですが)今ココ

 

 

 

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3babynewbornのROOM - 欲しい! に出会える。


 

 

 

 

 

コラム:来月は妊婦につき自粛します症候群

🍀時系列に沿っての話は、番号を振っています.

🍀「コラム」の記事は治療内容には関係なく、飛ばしても話はつながるようになっています

 

 

 

前回の記事に主人とケンカをしたと書いたのですが、

 

3babynewborn.hatenablog.jp

 

本当に本当にまっさらな、妊娠をすることに何の疑いもない、

妊活の初めの頃から、

 

 

排卵日に関係を持ったからには、来月には妊婦かもしれない

 

と思うのは当然でして。


 

 

 

男性側は特に生活を変える必要なないのですが、

女性側としては、「もしかしたら♡」

という気持ちから、

 

 

それこそ、

 

階段を駆け降りるときに慎重になったり、

満員電車を少し避けてみたり、

自転車ってどうなんだっけ?って思ったり、

煙草の煙を避けたり、

大きなイベントの予定は入れなかったり、

飛行機を伴う旅行は避けたり、

お酒を控えたり、

生肉を控えたり、

「冷え」に敏感になったり、

洋服を買うときに、これ…妊婦でも・・・?と考えたり、

 

 

お母さんになる覚悟

を伴った生活が始まるわけです。

 

 

私にとっても、

 

「もしかして♡」と、「♡」のついたものから、

「そろそろ?」と、「?」のついたものとなり、

「今度こそ!」と「!」のついた気合に近いものとなり、

 

だんだんと、願掛けという思いに代わり、

最終的には、

 

「来月は妊婦なので自粛症候群」

 

という謎の「修業」に変わっていきました。

 

 

私の場合は、もちろん最初の半年~1年は何事も楽しんでいたけれど、

お酒も一切飲まなくなり、

クーラーの設定温度で喧嘩をするようになり、

主人の出張に土曜日1泊だけ付いておいしいものを食べるなんてこともやめ、

体にいいものを食べようとか、

これは体に悪そうなものを拒否したり、

頭痛いけど薬を我慢するとか、

ダイビングをしないとか

冷えそうとか…

 

いつのまにか色々な「自粛」を自分に強いていた気がします。

 

その時はとにかくすべてにおいての目標が「赤ちゃんを授かること」

になっていたので、こんな自粛なんて、なんの苦痛でもないし、

私自身としては、ライフワークのようになっていて楽しんでいたと思うのですが、

主人から見ると、それは時を重ねるにつれ(出来ない時間が続くにつれ)

私を苦しめているというか、修業以外の何もないものとして感じていたようです。

 

 

でも、女性誌の妊活特集を見ても、

「冷えは大敵!」

「ショウガで体ポカポカ」

「首という首を温めて♬」

なんて記事が出ているとどうしても、

気持ちはそっちの方向に持っていかれてしまいますよね。

 

でも、何より、生理が来た時に、

何か「できなかった理由」があった方が

(ex.先月は残業が多かったからなとか、冷える生活をしていたなとか)

前に進めることができて、

それが続けるための「救い」

であったような気がします。

 

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アドバイスにも何にもならないのですが…

 

今思えることは、

 

自分のアイデンティティ全てを、

生活の100%を「赤ちゃんを授かる」ことだけに

傾けてしまわないこと

 

は必要だったかな・・・と思えます。

 

だって今の私から見たら、32歳の私はそれはそれはピチピチでキラキラで、

主人と二人で色々過ごす生活も、

子供が手を離れてからの年を重ねてからの「それ」とは、

全く違うもので。

 

盲目に一点しか見えていなかったは、

とても勿体なかったなと思えるのです。

 

 

でもさー

だって欲しかったんだもん。

姪っ子もかわいすぎたんだもん。

主人をパパにしてあげたかったんだもん。

 

とあの頃の私は言うかな。

 

 

あの頃の自分に後悔はないけど、

もし、今頑張っている人がいたら、

少しだけご主人との「今」今日が一番若い「今」も

一緒に楽しんんでもらえたらいいなと思います。

 

⑥ 自然に任せるってどこからどこまでが自然なの?

 

前回の記事はこちら

 

3babynewborn.hatenablog.jp

 

 

 

 

手術も無事に終え、排卵も確認し、妊活への新たなスタートを切るにあたり、

 

選択1 → タイミング法からまた始める為に、

        排卵日予測に病院に通う

選択2 → 特に病院には行かず自然に任せてみる

選択3 → ステップアップし体外受精へ進む

 

という選択を迫られます。

 

今43歳の私からすれば、もうごちゃごちゃ考えずに近道を行け!

と思うのですが(笑)

 

その時は、まだどうにもこうにも「自然」に授かりたいという願望を捨てきれておらず、

私は、

 

特に病院には行かず自然に任せてみる

 

を選択します。

 

この時は「健康体になった」のだから、自力で少しは頑張りたいという

気持ちが大きかったのと、

クリニックに通っていた際の蕁麻疹etc…

病院がまだ少し怖かった時期ではありました。

 

今思えば、一番苦手だったのは、

 

「人工授精」の際に、

一つ屋根の下にいながら、出勤前のバタバタした時間帯に、

指定された容器に「精子」を詰めもらう

 

という作業を主人にしてもらうことが、

とにかく、精神的にしんどかった。

(何度か経験したので二人で出すというか協力して出すとか色々やったけど・・・)

 

そして、当時通っていたクリニックの先生にも苦手意識があったので、

「作業」としてお腹に入れられるのがなんていうか、

もっと大事に扱ってよ!とか思ってしまったり…

 

とにかく、あれをもう一度経験するのは避けたい…という思いから、

「自然」に任せてみよう!!

という選択をしたのでした。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

でも、結局のところ、

「自然」ってどこまでが自然なんだろう…って。

 

43歳の現在の私はあの頃の私に問いかけてしまいます。

 

排卵日を病院でチェックしていたら、それは自然じゃないの?

 

家で排卵日チェッカーで予測して、子供を作ることを前提に「する」ことだって、

つきつめてみれば「自然」じゃないんじゃない?とか、

 

できちゃった結婚」の人は自然なのか?

 

とか、

 

「結婚2年目にしてできました」が100点満点の自然なのか?

 

とか。



今、人工授精も、体外受精も、自然妊娠も経験して、

3人産んで思うことは、

 

どんな方法であれ、体外受精であれ、顕微鏡受精であれ、排卵誘発剤であれ、

排卵して、ハッチアウトして、受精して、胚盤胞になって、着床して、

数々のそれは数々の奇跡を経て赤ちゃんが宿り産まれるんだから、

 

もう、

 

どれも全部「自然」。すごすぎる奇跡だよ

 

って声を大にして言いたいです。

きれいごととかではなく。

 

 

 

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そして、「自然」に任せる判断をして、排卵日チェッカー頼りに、

妊活を進めるわけですが、、、まあそう簡単にはいかないですよね。

 

でもまだ手術したばかりだから、まだ卵巣が本調子じゃないんだ。

と自分を納得させたりしながら・・・

生理が来て落ち込むループにはまること約1年。

 

ちょっとしたきっかけで、突然のシフトチェンジを図ります。

 

沖縄が少し閑散期になる冬前に(ちょうど術後1年)

「お休みの過ごし方」について主人と話す機会がありました。

 

海外旅行に行こう、北海道においしいものを食べに行こうと

色々提案をしてくれたのですが、

こちらは、先月も排卵日にちゃんとしたし、いつだって妊婦の覚悟で過ごしている身。

 

旅行を手放しでは喜べない私と、

気分転換も含め色々計画してくれる主人とで

ちょっと大げんかになってしまいました。

 

そこで主人に、

 

「〇〇(私の名前)は、何かの修業をしてるの?

 あれもこれも我慢して、俺たちが楽しくしてないで子供なんてできるの?」

 

と…。

 

確かにお酒も元々あまり飲むタイプじゃなかったけど、

ほぼ飲まなくなっていたし、

キリンフリーが発売されたのが2009年!!今みたいにノンアルもそんなに主流じゃなかったんですよね・・・)

昔はよく出張にくっついて行ってたけど、

飛行機を伴うと思うとあまりしなくなっていました。

(初期はあまりよくないという知識があって)

 

 

確かにそうだな…と。

 

修業に主人も巻き込んでしまっていたな・・・と。

 

(この「修行」の話は次の記事でコラムとして書かせていただきますね)

 

もう終わりの見えないゴールを目指すのはしんどいな・・・と思い、

体外受精で授かった方の印象に残った話もあって、いきなり、体外受精に踏み切る決断をしたのでした。

 

 

 

 

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28歳 結婚を機に東京から沖縄へ

30歳 妊活スタート

    初めてのクリニック

    基本検査

    タイミング 4カ月

    人工授精 3ヶ月

    身体中に蕁麻疹

    大きい病院でMRI検査 

    両側に卵巣膿腫が見つかる

31歳 東京の病院で開腹手術

     沖縄に戻り経過観察

     無事生理再開

     排卵を確認

     病院に通わず妊活を再スタート

32歳 約1年排卵日チェッカーでの妊活をするもできず

     体外受精に踏み切る決断をする←(リアルタイムではないですが)今ココ

  

 

 

 

⑤卵巣膿腫手術 その後の経過

両側卵巣膿腫摘出手術を終え、生理が来たら妊活を始めていいですよ。

と、先生からは言われていましたが、

沖縄在住で東京の病院で手術をしたので、

その後、生理は来たか、ちゃんと排卵をしいているか?など

きちんと見てもらいたかったので、MRI検査をした県立病院で経過観察を

してもらうことにしました。

 

 

 

3babynewborn.hatenablog.jp

 

 

不妊治療」をしているということは、

誰にも言えなかったし、産婦人科で誰にも会いたくなかった私ですが

 

理由はこちらと、

3babynewborn.hatenablog.jp

 

こちら

3babynewborn.hatenablog.jp

 

「卵巣膿腫の手術をして経過観察に来ている」となら、

人に会っても隠さず言えると、人に会うのが怖いのが少し和らいでいたので、

利便性の良い病院に通うことにしました。

 

(完全に私の自意識過剰もあるかもしれませんが、不妊治療は主人と二人のことなので、

色々主人の立場とかを考えて周りには言いたくない(知られたくない)というのもあった気がします。)

 

 

そして、排卵日前を予測しての受診をしたところ、

 

「卵あるね~ちょうどタイミング取れるよー」と。

 

「でも左は小さいねーー。見えにくい」

 

 

と、内診でかなりぐりぐりと…

 

そうか左は小さいのか…とショックを受けましたが、

ちゃんと機能していれば問題はないとのことでした。

 

ただ、開腹した部分の赤みがかなりひどくて、

ケロイドのような感じ…で、むしろこっちが心配だなといって、

塗り薬を処方されました。

 

 

そしてここで新たな決断を迫られます。

 

(決断という程でもないけど不妊治療中は色々なジャッジを常にしていかなければいけない気がする…これもコラムで書きますね。)

 

来月以降どうするか。

 

手術前は、次はステップアップ(体外受精)と言われていた私達、

でも、

 

■ホルモン値や主人の検査等、いつも全てオール問題なし。

■卵管造影検査はやっていなかったけど、手術時通水をやってばっちり通っていた

■手術で卵巣も正常な状態に戻った

 

選択1 → タイミング法からまた始める為に、

        排卵日予測に病院に通う

選択2 → 特に病院には行かず自然に任せてみる

選択3 → ステップアップし体外受精へ進む

 

今思えば、これがまた運命の分かれ道になった気がします。

 

さて私はどの道を選んだでしょうか・・・・

 

 

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28歳 結婚を機に東京から沖縄へ

30歳 妊活スタート

    初めてのクリニック

    基本検査

    タイミング 4カ月

    人工授精 3ヶ月

    身体中に蕁麻疹

    大きい病院でMRI検査 

    両側に卵巣膿腫が見つかる

31歳 東京の病院で開腹手術

     沖縄に戻り経過観察

     無事生理再開

     排卵を確認(リアルタイムではないですが)←いまここ