1人目2人目「体外受精」41歳で3人目「自然妊娠」の記録

現在43歳の3児のママです。 上2人は体外受精、3人目は奇跡の自然妊娠で出産をしました。一筋縄ではいかなかった約13年に及ぶ妊活と3人の出産の記録です。

コラム:加藤レディースクリニックに決めた理由(※10年前)

🍀時系列に沿っての話は、番号を振っています。

🍀「コラム」の記事は治療内容には関係なく、飛ばしても話はつながるようになっています

 

(10年前の話なので、今現在病院選びをしている方はリアルタイムで発信されている方を

参考にしてくださいね。)

 

 

 

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夜な夜な検索魔になり、病院選びを進めたわけですが、

最終的に、KLC(加藤レディースクリニック)さんに決めた一番の理由は

 

・HCG注射を使わない

 

という文言が、

KLCが出している本の「方針」の項目の1つにあったからです。

 

 

私は最初に行ったクリニックの印象があまりよくなかったのですが、

その理由に、

(先生の印象や人工授精の時の扱い方等もあるのですが、

それはわたし個人の感想なので…省きますが)

HCG注射が必ずセットだったということがあります。

 

タイミング法の時から、人工授精まで常にHCGの注射をしていたのですが、

特に詳しい説明はなく、量も今日はこれくらいねーーといった感じで

さくっと打たれていました。

 

そして、数回(数か月)後から、

注射の日に蕁麻疹が身体中に出るようになってしまい、

それから約1年弱…蕁麻疹に悩まされる生活を送ることることになります。

 

朝起きるとまぶたがお岩さんのように腫れていたり、唇が腫れていたり、

全身世界地図のような蕁麻疹はビジュアル的に結構きつく、

精神的にもとても辛いものでした。

 

 

実際の因果関係はわかりませんし、その時私の体には、卵巣膿腫があったので、

そこに原因があったのかもしれませんが、

当時色々とHCGについて調べて(何でできてるのか?等)

なんとなく苦手意識を持つようになってしまっていました。

 

なので、調べた過程で出てきた

 

「HCG注射は使わない」

 

という文言が、ずっとひっかかっていて、

最終的にやっぱり加藤レディースクリニックにしよう!と思う引き金になりました。

 

決してHCGが悪なわけでもなんでもないのですが、

妊活期間、モチベーションを保つことはすごく大変で…

 

なので、私にとってはこのことは安心材料であったことは間違いないです。

 

 

その他にも、

 

・実家から近い立地

・沖縄から通う為、羽田からの利便性も◎

・当時ブログなどで遠方から通っている人がいて、成功していた

・夫の出番が少ない(検査と精液採取の2回行けばなんとかなる)

 

等の理由も大きかったです。

 

 

実際ここで私は2人授からせてもらっているので、

決めてよかったと心から、思えるのですが…

 

「病院選び」については書きたいことがいっぱいあるので、

また別のコラムで書きたいと思います。

 

 

 

コラム:来月は妊婦につき自粛します症候群

🍀時系列に沿っての話は、番号を振っています.

🍀「コラム」の記事は治療内容には関係なく、飛ばしても話はつながるようになっています

 

 

 

前回の記事に主人とケンカをしたと書いたのですが、

 

3babynewborn.hatenablog.jp

 

本当に本当にまっさらな、妊娠をすることに何の疑いもない、

妊活の初めの頃から、

 

 

排卵日に関係を持ったからには、来月には妊婦かもしれない

 

と思うのは当然でして。


 

 

 

男性側は特に生活を変える必要なないのですが、

女性側としては、「もしかしたら♡」

という気持ちから、

 

 

それこそ、

 

階段を駆け降りるときに慎重になったり、

満員電車を少し避けてみたり、

自転車ってどうなんだっけ?って思ったり、

煙草の煙を避けたり、

大きなイベントの予定は入れなかったり、

飛行機を伴う旅行は避けたり、

お酒を控えたり、

生肉を控えたり、

「冷え」に敏感になったり、

洋服を買うときに、これ…妊婦でも・・・?と考えたり、

 

 

お母さんになる覚悟

を伴った生活が始まるわけです。

 

 

私にとっても、

 

「もしかして♡」と、「♡」のついたものから、

「そろそろ?」と、「?」のついたものとなり、

「今度こそ!」と「!」のついた気合に近いものとなり、

 

だんだんと、願掛けという思いに代わり、

最終的には、

 

「来月は妊婦なので自粛症候群」

 

という謎の「修業」に変わっていきました。

 

 

私の場合は、もちろん最初の半年~1年は何事も楽しんでいたけれど、

お酒も一切飲まなくなり、

クーラーの設定温度で喧嘩をするようになり、

主人の出張に土曜日1泊だけ付いておいしいものを食べるなんてこともやめ、

体にいいものを食べようとか、

これは体に悪そうなものを拒否したり、

頭痛いけど薬を我慢するとか、

ダイビングをしないとか

冷えそうとか…

 

いつのまにか色々な「自粛」を自分に強いていた気がします。

 

その時はとにかくすべてにおいての目標が「赤ちゃんを授かること」

になっていたので、こんな自粛なんて、なんの苦痛でもないし、

私自身としては、ライフワークのようになっていて楽しんでいたと思うのですが、

主人から見ると、それは時を重ねるにつれ(出来ない時間が続くにつれ)

私を苦しめているというか、修業以外の何もないものとして感じていたようです。

 

 

でも、女性誌の妊活特集を見ても、

「冷えは大敵!」

「ショウガで体ポカポカ」

「首という首を温めて♬」

なんて記事が出ているとどうしても、

気持ちはそっちの方向に持っていかれてしまいますよね。

 

でも、何より、生理が来た時に、

何か「できなかった理由」があった方が

(ex.先月は残業が多かったからなとか、冷える生活をしていたなとか)

前に進めることができて、

それが続けるための「救い」

であったような気がします。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

アドバイスにも何にもならないのですが…

 

今思えることは、

 

自分のアイデンティティ全てを、

生活の100%を「赤ちゃんを授かる」ことだけに

傾けてしまわないこと

 

は必要だったかな・・・と思えます。

 

だって今の私から見たら、32歳の私はそれはそれはピチピチでキラキラで、

主人と二人で色々過ごす生活も、

子供が手を離れてからの年を重ねてからの「それ」とは、

全く違うもので。

 

盲目に一点しか見えていなかったは、

とても勿体なかったなと思えるのです。

 

 

でもさー

だって欲しかったんだもん。

姪っ子もかわいすぎたんだもん。

主人をパパにしてあげたかったんだもん。

 

とあの頃の私は言うかな。

 

 

あの頃の自分に後悔はないけど、

もし、今頑張っている人がいたら、

少しだけご主人との「今」今日が一番若い「今」も

一緒に楽しんんでもらえたらいいなと思います。

 

⑥ 自然に任せるってどこからどこまでが自然なの?

 

前回の記事はこちら

 

3babynewborn.hatenablog.jp

 

 

 

 

手術も無事に終え、排卵も確認し、妊活への新たなスタートを切るにあたり、

 

選択1 → タイミング法からまた始める為に、

        排卵日予測に病院に通う

選択2 → 特に病院には行かず自然に任せてみる

選択3 → ステップアップし体外受精へ進む

 

という選択を迫られます。

 

今43歳の私からすれば、もうごちゃごちゃ考えずに近道を行け!

と思うのですが(笑)

 

その時は、まだどうにもこうにも「自然」に授かりたいという願望を捨てきれておらず、

私は、

 

特に病院には行かず自然に任せてみる

 

を選択します。

 

この時は「健康体になった」のだから、自力で少しは頑張りたいという

気持ちが大きかったのと、

クリニックに通っていた際の蕁麻疹etc…

病院がまだ少し怖かった時期ではありました。

 

今思えば、一番苦手だったのは、

 

「人工授精」の際に、

一つ屋根の下にいながら、出勤前のバタバタした時間帯に、

指定された容器に「精子」を詰めもらう

 

という作業を主人にしてもらうことが、

とにかく、精神的にしんどかった。

(何度か経験したので二人で出すというか協力して出すとか色々やったけど・・・)

 

そして、当時通っていたクリニックの先生にも苦手意識があったので、

「作業」としてお腹に入れられるのがなんていうか、

もっと大事に扱ってよ!とか思ってしまったり…

 

とにかく、あれをもう一度経験するのは避けたい…という思いから、

「自然」に任せてみよう!!

という選択をしたのでした。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

でも、結局のところ、

「自然」ってどこまでが自然なんだろう…って。

 

43歳の現在の私はあの頃の私に問いかけてしまいます。

 

排卵日を病院でチェックしていたら、それは自然じゃないの?

 

家で排卵日チェッカーで予測して、子供を作ることを前提に「する」ことだって、

つきつめてみれば「自然」じゃないんじゃない?とか、

 

できちゃった結婚」の人は自然なのか?

 

とか、

 

「結婚2年目にしてできました」が100点満点の自然なのか?

 

とか。



今、人工授精も、体外受精も、自然妊娠も経験して、

3人産んで思うことは、

 

どんな方法であれ、体外受精であれ、顕微鏡受精であれ、排卵誘発剤であれ、

排卵して、ハッチアウトして、受精して、胚盤胞になって、着床して、

数々のそれは数々の奇跡を経て赤ちゃんが宿り産まれるんだから、

 

もう、

 

どれも全部「自然」。すごすぎる奇跡だよ

 

って声を大にして言いたいです。

きれいごととかではなく。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

そして、「自然」に任せる判断をして、排卵日チェッカー頼りに、

妊活を進めるわけですが、、、まあそう簡単にはいかないですよね。

 

でもまだ手術したばかりだから、まだ卵巣が本調子じゃないんだ。

と自分を納得させたりしながら・・・

生理が来て落ち込むループにはまること約1年。

 

ちょっとしたきっかけで、突然のシフトチェンジを図ります。

 

沖縄が少し閑散期になる冬前に(ちょうど術後1年)

「お休みの過ごし方」について主人と話す機会がありました。

 

海外旅行に行こう、北海道においしいものを食べに行こうと

色々提案をしてくれたのですが、

こちらは、先月も排卵日にちゃんとしたし、いつだって妊婦の覚悟で過ごしている身。

 

旅行を手放しでは喜べない私と、

気分転換も含め色々計画してくれる主人とで

ちょっと大げんかになってしまいました。

 

そこで主人に、

 

「〇〇(私の名前)は、何かの修業をしてるの?

 あれもこれも我慢して、俺たちが楽しくしてないで子供なんてできるの?」

 

と…。

 

確かにお酒も元々あまり飲むタイプじゃなかったけど、

ほぼ飲まなくなっていたし、

キリンフリーが発売されたのが2009年!!今みたいにノンアルもそんなに主流じゃなかったんですよね・・・)

昔はよく出張にくっついて行ってたけど、

飛行機を伴うと思うとあまりしなくなっていました。

(初期はあまりよくないという知識があって)

 

 

確かにそうだな…と。

 

修業に主人も巻き込んでしまっていたな・・・と。

 

(この「修行」の話は次の記事でコラムとして書かせていただきますね)

 

もう終わりの見えないゴールを目指すのはしんどいな・・・と思い、

体外受精で授かった方の印象に残った話もあって、いきなり、体外受精に踏み切る決断をしたのでした。

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

28歳 結婚を機に東京から沖縄へ

30歳 妊活スタート

    初めてのクリニック

    基本検査

    タイミング 4カ月

    人工授精 3ヶ月

    身体中に蕁麻疹

    大きい病院でMRI検査 

    両側に卵巣膿腫が見つかる

31歳 東京の病院で開腹手術

     沖縄に戻り経過観察

     無事生理再開

     排卵を確認

     病院に通わず妊活を再スタート

32歳 約1年排卵日チェッカーでの妊活をするもできず

     体外受精に踏み切る決断をする←(リアルタイムではないですが)今ココ

  

 

 

 

⑤卵巣膿腫手術 その後の経過

両側卵巣膿腫摘出手術を終え、生理が来たら妊活を始めていいですよ。

と、先生からは言われていましたが、

沖縄在住で東京の病院で手術をしたので、

その後、生理は来たか、ちゃんと排卵をしいているか?など

きちんと見てもらいたかったので、MRI検査をした県立病院で経過観察を

してもらうことにしました。

 

 

 

3babynewborn.hatenablog.jp

 

 

不妊治療」をしているということは、

誰にも言えなかったし、産婦人科で誰にも会いたくなかった私ですが

 

理由はこちらと、

3babynewborn.hatenablog.jp

 

こちら

3babynewborn.hatenablog.jp

 

「卵巣膿腫の手術をして経過観察に来ている」となら、

人に会っても隠さず言えると、人に会うのが怖いのが少し和らいでいたので、

利便性の良い病院に通うことにしました。

 

(完全に私の自意識過剰もあるかもしれませんが、不妊治療は主人と二人のことなので、

色々主人の立場とかを考えて周りには言いたくない(知られたくない)というのもあった気がします。)

 

 

そして、排卵日前を予測しての受診をしたところ、

 

「卵あるね~ちょうどタイミング取れるよー」と。

 

「でも左は小さいねーー。見えにくい」

 

 

と、内診でかなりぐりぐりと…

 

そうか左は小さいのか…とショックを受けましたが、

ちゃんと機能していれば問題はないとのことでした。

 

ただ、開腹した部分の赤みがかなりひどくて、

ケロイドのような感じ…で、むしろこっちが心配だなといって、

塗り薬を処方されました。

 

 

そしてここで新たな決断を迫られます。

 

(決断という程でもないけど不妊治療中は色々なジャッジを常にしていかなければいけない気がする…これもコラムで書きますね。)

 

来月以降どうするか。

 

手術前は、次はステップアップ(体外受精)と言われていた私達、

でも、

 

■ホルモン値や主人の検査等、いつも全てオール問題なし。

■卵管造影検査はやっていなかったけど、手術時通水をやってばっちり通っていた

■手術で卵巣も正常な状態に戻った

 

選択1 → タイミング法からまた始める為に、

        排卵日予測に病院に通う

選択2 → 特に病院には行かず自然に任せてみる

選択3 → ステップアップし体外受精へ進む

 

今思えば、これがまた運命の分かれ道になった気がします。

 

さて私はどの道を選んだでしょうか・・・・

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

28歳 結婚を機に東京から沖縄へ

30歳 妊活スタート

    初めてのクリニック

    基本検査

    タイミング 4カ月

    人工授精 3ヶ月

    身体中に蕁麻疹

    大きい病院でMRI検査 

    両側に卵巣膿腫が見つかる

31歳 東京の病院で開腹手術

     沖縄に戻り経過観察

     無事生理再開

     排卵を確認(リアルタイムではないですが)←いまここ

  

 

 

 

 

コラム:サプリメントの話。新しい”試み”は前向きになれる。

🍀時系列に沿っての話は、番号を振っています.

🍀「コラム」の記事は治療内容には関係なく、飛ばしても話はつながるようになっています

 

振り返ってみると約13年間何かしら「妊活」していた訳ですが。

 

ん?なかなかできないぞ…と思い始めた頃、

元働いていた会社の先輩に

 

サプリメントは信じるな。時間との戦いだ。自己注射なんて余裕。なんでもやれ」

 

と言われました(笑)

つ・つよい・・・。

 

 

確かに、市販で買えるサプリメントできちんとエビデンスに基づいたものなんてない気がするし、弱みにつけこむものもある気がするし、本当に「気休め」なのかもしれないけど。

 

正直3人の妊活を13年間して、私個人の感想というか見解は、

 

 

 

どんどん試してみればいいと思う。

 

 

 

不妊治療をしていると、挫折挫折挫折の連続です。

 

あーまた生理が来た。

 

どうせ来月もダメだ。

 

とどんどん「負」のオーラに纏われてしまって、

落ち込むのが怖いから最初から「期待しないようにする」というループ。

 

そんな、前を向く要素が皆無な中、サプリメントで少しでも、

ほんの少しでも「前向き」になれるなら、どんどん試してみればいいと思う。

 

私もビタミンD、ザクロ、マルチビタミン亜鉛、足つぼ、生プロポリス…

と、色々試しました。

(マカだけは、はるか昔、電車の広告ですごいいかがわしいのがあって…マカに手を出したら負けだと思っていて踏み入れず・・・)

 

 

 

サプリにしても何にしても、新しく始めた時はその周期は、

ちょっと「期待」も入り少し前向きになれる気がしました。

 

針治療とか、処方してもらわないといけない高い漢方薬とかは、

1度やるとやめられない気もするし、時間も値段も限られた中難しいけど、

ドラッグストアで手に入るものなんかを、

「よし!ザクロジュースで乾杯だ♬」なんて、ちょっとした趣味みたいな感じで、

気負わず試していた気がします。

 

子宝の神様の場所に参拝に行くとか、

妊婦さんに赤富士を書いてもらうとか、

本当に何でも気負わず、思いつめずに、

気軽にトライできたら…日々楽しく過ごせるかな…と思います。

 

(ってあの頃の私に伝えたい)

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

でもその後、ちょっとこれは効いている気がする!!というものに出会って、

お守りのように(願掛けのように)愛用したものと出会います。

 

時系列に沿ってまたお話させてください。

 

 

 

 

 

 


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④卵巣膿腫摘出手術

 両側に卵巣膿腫があることがわかり、

3babynewborn.hatenablog.jp

 

 

 

主人と色々と話し合った結果、

沖縄ではなく東京の病院で手術を受けることにしました。

 

理由はこちら

 

3babynewborn.hatenablog.jp

 

 

 

そして、これも神様のいたずらなのか・・・と思うのですが、

実姉が妊娠し、その時期里帰り出産で実家にいるというタイミング。

 

みんなに気を遣わせることになってしまうので、

私は主人の実家に一時帰省→入院→手術→退院→主人の実家で数日→沖縄へ

という流れで動くことになりました。

 

なかなか勇気のある決断だったのですが、

義両親と一緒ということで、ある意味「甘え」もなく毅然と臨めた気がします。

 

 

実の母にはそろそろ赤ちゃんが欲しいとは話してはいましたが、

姉の妊娠(初孫)で喜んでいた時期でもあったので、

具体的な(人工授精のことなど)話はしていませんでした。

 

なので、突然の卵巣膿腫→開腹手術、そして義実家に帰省の報告に、

母親としてやりきれない気持ちがあったと思います。

 

気が付いてあげられなくてごめんねと涙を浮かべ謝られてしまいました。

(きっと姉も父も母もみんなみんな私に気を使っていたと思います…申し訳ない)

 

 

もちろん主人も一緒に帰省してくれました(自営業の特権)。

 

手術の日の細かい様子は10年以上前のことになるので、

今とは技術も変わっている可能性があるので詳しくは書きませんが、

 

 

開腹手術で行われ、

 

・両側の卵巣膿腫の皮様膿腫(デルモイド)

・細胞検査もして(後日結果連絡でしたが)良性の腫瘍

・両方とも卵巣を残すことが出来た

 

そして、私の希望で卵管の通水検査も同時に行いました。

 

今考えると、人工授精の前になぜ「卵管造営検査」をしなかったのかと思うのですが、

最初に行ったクリニックでは、まだ若いからとりあえずタイミングと、

人工授精からということで半年後?とかって言われたんですよね…(謎)

 

なので、せっかくお腹を開くのだから、その場で確認してもらおうということになり、

結果、無事に卵管も通っていました。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

ちょっと余談になりますが、

思い出してみると、シャワーの時などに、

身体を傾けると、お肉が片側に寄るということがあった気がします。

 

そして同時期に蕁麻疹に苦しんでいる後輩が同じ病気だったことがあったので、

因果関係があるのかな・・・と思ったこともありました。

 

卵巣膿腫の中でも、皮様膿腫というのは、

卵巣で「歯」や「髪の毛」を製造してしまう種類の腫瘍で、

ブラックジャックピノコはここから産まれたらしい)

手術後に主人はそれを確認するという作業・・・があったそうです。

 

嫌な役目をお願いしちゃったなと思いながら、

私もそのことを聞くことが出来ず…

未だになんとなくそのことを思い出すと、主人が困ったときには私が助けてあげる。

という気持ちになります。

 

妊娠を望むばかりに、歯とか髪の毛とか作っちゃったのかな・・・と、

その頃はよく思っていました。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

お腹の傷が心配でしたが、子宮を開いたわけではないので、

すぐに妊娠してもお腹が膨らむ頃には傷も完治しているとのことで、

次の生理が来たらもう子作りを開始していいいですよ!

と太鼓判も押してもらえました。

 

ただ開腹しているので「癒着」が心配なので、とにかく術後から

よく動くようにと言われました。

 

 

卵巣膿腫があるとわかってから手術が終わるまで

3ヶ月ほどかかっているのですが、

本当にこの時私の気持ちは割と晴れやかで。

蕁麻疹も落ち着いていました。

 

もしかしたら数か月後には妊婦になっているかもしれない…と、

前向きな気持ちしかありませんでした。

実際身体もも軽くなり…毎日抱えて歩いていたと思うと恐ろしい。

 

すぐに生理も来て、翌月からまた妊活を開始したのでした。

 

しかし1人目を妊娠するのはまだだいぶ先なのでありました・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

28歳 結婚を機に東京から沖縄へ

30歳 妊活スタート

    初めてのクリニック

    基本検査

    タイミング 4カ月

    人工授精 3ヶ月

    身体中に蕁麻疹

    大きい病院でMRI検査 

    両側に卵巣膿腫が見つかる

31歳 東京の病院で開腹手術

     無事成功し妊活再スタート (リアルタイムではないですが)今ここ

 

 

 

 

 

コラム:大勢の前で畑(子宮)が悪いといわれた話

🍀時系列に沿っての話は、番号を振っています.

🍀「コラム」の記事は治療内容には関係なく、飛ばしても話はつながるようになっています

 

 

28年間東京で暮らし、(先に移住していた)主人と結婚を機に沖縄に引っ越しをしました。

 

正直、不妊治療をするということにおいて、沖縄に住んでいたことは

振り返ってみると、しなくてもいい精神的な「苦労」をしてしまったような気持ちがあります・・・。

 

移住者の方と、と地元の方でまた感覚も違うかもしれませんが、

まず、

 

①とにかく子だくさん。5人兄弟とか割といる。

②結婚が早い=若いママが多い

③ので、周りに不妊治療をした経験のある方が少ない

③周りに親せきがいっぱいいる

④から、世代をこえて話が伝わるのが早い

④なんだかんだ集まりが多い

⑤親戚付き合いのように地域の付き合いがある

⑥行事(祭り)が多い

 

・・・・等。

 

東京ではマンション暮らしで、もちろんご近所付き合いも、マンションでの掃除とか、草刈り的なものとかもありましたが、なんていうかとにかく「近い」。

 

子供が産まれたとか、誰かの入学とか卒業とか…

そんなに親しくなくてもお祝いしたり、結婚式は400人とか・・・

 

 

主人が沖縄という土地で起業したこともあって、

その地にもちろん感謝の気持ちもあり、

暖かく迎えてもらっていたので、私も色々な場所に顔を出していました。

 

それこそ、お子さんが産まれたお祝いとか…

 

それでやはり結婚して3年目を迎えていると、

そろそろ赤ちゃんー?という話にはどうしてもなる・・・なってしまい…

 

その度に遠距離恋愛が長かったので・・・とか、お店が軌道に乗ったら、とか、

夫婦で笑顔で答えなければいけませんでした。

 

それが例えば1年に1度だったら、あー言われちゃったなーと

思うかもしれませんが、とにかく人の集まりに出向くことが多いので、

月に1度は(もちろん同世代にはあまり言われていないけれど)その様な場面に遭遇し、

その「笑顔」のたびに、ちょっとずつちょっとずつ消耗していった気がします。

 

 

そして決定的な出来事がありました。

 

 

漁師さんやら男性の多い集まりの2次会みたいな場所で、

(車で主人を迎えにいって座らされてしまった)

 

もうだいぶ出来上がった雰囲気の中、大御所の漁師さんが主人に、

 

 

 

「自分の店を持ってるのになんで早く子供つくらんかー!結婚して何年もして子供いないか。

それは畑が悪いなぁ。」

「うちの奥さんには終わったら逆立ちさせてたぞ、逆立ちしろ

 

 

 

畑。それは私の子宮。ってことですよね・・・

畑が悪い。

そして、コトが済んだら逆立ちしろと。

 

ほぼ男性のみんなの前で20人とか30人近くいたと思います。

 

しーーんとしているわけじゃないので、その周りにいた人しか聞こえなかったかもしれないけど、言う?30歳の若夫婦前に言う?

酔っぱらってても言う?

 

主人のそこそこ酔っぱらってたけど、

隣で青ざめてて。

でも返信する上手い言葉も見つからず、いやー欲しいとは思ってるんですけどね。

 

と。

 

そこで喧嘩しろとか思わないし、

100点の回答もわからないし、

その場での主人に対しての怒りは何もないけど、

帰ってから、そりゃあ主人に当たりますよね・・・

 

東京に帰りたいと泣いて、こんなところに連れてこられたと(自分で決めてきたのに)

泣いて、傷ついたし、恥ずかしかったと泣いて、

蕁麻疹まで出して(因果関係は分からないけどその時はストレスと思っていた)

頑張っているのに、なんでこんな目に合わなきゃいけないの?と、

責めて、責めて責めて泣いて泣いて泣いたのでした。

 

 

 

ちなみにその数週間後ぐらいにも、

お子さん4人いる50歳位の社長さんに、

「いやー結婚3年でできないかー。やってる?やらなきゃできないよ?知ってるか。ワッハッハー」

という場面があり・・・

 

 

結果、あー私はここでは頑張れない。と、心のドアをガチャリと閉めたのでした。

 

 

もう次なにか言われたらその場で頑張れる自信がないと主人にも伝え、

その後飲みの席にも極力行かなかったし、

不妊治療において知り合いに会うことにより怯えてしまうのでした。

 

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結局、今振り返って思うことは、そして、いま同じような状況にいる方に言えることは…

必要以上に傷つくことはない

ということ。

 

悪意があっての発言(最近問題になっていた芸能人への「流産すればいい」とかのコメントみたいな)ではない限り、傷つくだけもったいない。

そこに費やしたり、消耗したりする「エネルギー」がもったいないし、

相手は傷つけようとしている発言でもない。

(配慮に欠けているし、デリカシーはゼロなのは明確だけど)

 

そんな場面に遭遇したら、

リテラシーの低い人に会ってしまった。と、

その出来事全部くしゃくしゃに丸めて、

宇宙の果てまで蹴っ飛ばして、1秒でも早く忘れてほしいなと思います。

 

 

私もそうできればよかったな。